こんにちは、高田です。
私はこれまで、様々なクライアント企業へと訪問してきましたが、コンサルタントという仕事柄、単に会議室やミーティングルームに通されるだけでなく、いわゆる「執務スペース」まで覗くことが多いです。
つまり、普通の人よりも企業のオフィス内を覗く機会が多いわけですが、その経験の中で、業績の良い会社のオフィス内には、いくつか共通点があることに気付きました。
その共通点は大きく3つありますが、それが何なのかをお話する前に、まずはここでお伝えしたい結論を先に書いてしまいたいと思います。
それは、3つとも極めて“些細なコト”なのですが、「違い」とは、そんな些細なことから生じてくるということです。
ここでいう「違い」とは、もちろん業績です。
同じような商品・サービスを、ほぼ変わらない価格で提供しているのにも関わらず、上手くいく会社とそうでない会社がある。
その違いを指しています。
では、業績の良い会社のオフィスにみられる“3つの共通点”とは何なのか?
1つ1つ解説します。
まず1つめの共通点は、オフィスのトイレが清潔だという点です。
意外と思われるかもしれませんが、そう、トイレなんです。
これは、飲食店に当てはめると分かりやすいかもしれません。
だいたい繁盛している飲食店のトイレは、清掃が行き届いています。
ここでの本質は、「トイレが綺麗だと業績が良くなる」ということではなく、「トイレが綺麗な会社の従業員は、“気配りができる”」という点です。
私が新卒社員だった頃、「ビジネスは、“気を遣う側” と “お金を使う側”の2つしかない」と教えてくれた上司がいましたが、まさにそんなようなお話しですね。
2つめの共通点は、机周りです。
これは執務スペースまでお邪魔する機会が多いゆえに分かることなのですが、意外なほど共通している点です。
デスクが整理整頓されているかどうかは、個人の性格によるものと思われるかもしれませんが、その個人差を出させないほど社内ルールが徹底されているということだと思います。
ここでの本質は、「机周りが綺麗だと業績が良くなる」ということではなく、「個人差に関係なく整理整頓を行き届かせるほど、“社内に規律がある”」という点です。
最後の共通点は、電話対応です。
これは別に、コールセンターを有するようなB to C業種に限った話ではありません。
法人向けビジネスの企業においても当てはまります。
不思議と、業績が良い会社の電話対応はしっかりしています。
まず何よりも明るい。そして、対応が丁寧です。
そして、微妙な会社ほど、その真逆の対応をします。
電話に応対した人のテンションがやけに低い。(というか、ふて腐れてる?)
例えば、オフィスにかかってきた電話を受けて、用件先である社内の人間が外出中だった場合、あなたならどう対応しますか?
「申し訳ございません、〇〇はただいま外出中です。」
「申し訳ございません、〇〇はただいま外出中で、17時頃に戻り予定です。お急ぎのご用件でしょうか?」
業績の良い会社は、例外なく後者の対応を取ります。
この些細な差なんです。相手に与える印象が「プラス」なのか「プラマイゼロ(又はマイナス)」なのかは。
たかが電話、と思うかもしれませんが、ここでの本質は「業績の良い会社ほど、外部の方を“おもてなしする心を持っている”。」ということです。
別の表現をすれば、「相手を気持ち良くさせることができる」ということになります。
だから業績が良いわけです。
業績の良い会社のオフィスにみられる3つの共通点。
どれも「そんなこと?」と思われたかもしれませんが、私がこれまで多くの企業のオフィスにお邪魔してきた経験からの気付きであり事実です。
すべて「当たり前のこと」のようですが、中小零細企業ほど当たり前のことを当たり前にできていないものです。
私の会社も気を抜けません。
これを機に、御社もぜひ見直してみて下さい。
この記事を書いた人
(実は色白。)