こんにちは、高田です。
私はこれまで、中小・零細企業専門のネット戦略アドバイザーとして、セミナーやコンサルティングを通じて延べ2,000人を超える経営者とお会いしてきました。
その経験のなかで切実に感じるのは、中小・零細企業の社長という仕事ほど、過酷な仕事は無いのではないかということです。
特に、従業員30人以下の小さな会社の社長であればなおさらです。
「社長」という肩書を持ちつつも、実態は現場プレーヤー。これがその理由です。
自ら営業するのは当然のこと、自ら銀行対応もしなければなりません。
仕入れ先や外注先とのやり取りも行い、人材の採用活動も自ら対応します。
オフィスにいるときには、売り込みの電話もかかってきます。当然、雑用もこなします。
一人何役もこなさなければならなく、とくにかく忙しい。
中小企業の社長とは、そういう職種なのです。
私の経営戦略の師・ランチェスター経営(株)竹田陽一先生は、こう説いています。
「従業員30人以下の場合、会社の業績の98%は社長一人の戦略実力で決まる。ゆえに、社長は経営戦略について、しっかり学習しなければならない。」
会社を経営すること、事業を運営することとは何なのか?
どうすれば、会社の業績が良くなりやすくなるのか?
これらには原理原則が存在し、本気で会社の業績を良くしたいのであれば、しっかり勉強していかなければいけないということです。
もちろん、勉強するべき内容は「経営」についての優先度が高いということは言うまでもありません。
ところが、前述の通り1人何役もこなす社長は超多忙。
「勉強なんてしている時間はない!」
と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、きちんと勉強して実力を高めるようにしなければ、いつもバタバタ忙しいのにちっとも儲からない「バタ貧社長」になってしまいます。
それでは、どのように勉強するべきなのでしょうか?
私の結論は、たった1つです。
それは、「“机で勉強する”という在り方を諦める」ことです。
つまり、基本的にじっくりと椅子に座って机で勉強するという、そんな時間は端から確保できないと割り切るべき。という発想です。
では、どのように勉強すればいいのでしょうか?
私のお勧めは、「移動時間を勉強に充てる」という方法です。
電車や車での移動時間を、丸々勉強に充てる。
こうすることで、半強制的に纏まった学習時間を確保することができます。
どんなに忙しい社長でも、移動時間は必ず存在するはずです。
そこで私は、「耳からの学習」を取り入れることをお勧めします。
CDやDVD(音声や動画)を教材とすれば、“聴くスタイル”の学習方法を確立できます。
例えば、私の場合、都内での仕事であれば電車移動が中心ですが、その移動中はセミナーの音声を聞いていることが多いです。
また、季節を問わずほぼ毎週のように週末はサーフィンをしています。
自宅から海までの移動時間は、車で片道1.5~2時間です。
当然、私にとっては絶好の勉強タイムというわけです。
車を運転しながらセミナーのDVDやCDを聴くことが大半ですが、これによって半ば強制的に毎週セミナーを受講している状態を創り上げています。
ちなみに、運転しながらセミナーを聴いて、「メモを取りたくなったらどうするのか?」と聞かれることが多いのですが、スマホのボイスメモを活用すればことは足ります。
近年では、この「耳からの学習」が広まってきたのか、DVD・CD教材やオーディオブックが充実してきつつあります。
例えば、オーディオブックを扱うFeBe!というサービスでは、ビジネス書を中心に2万冊以上の書籍が音声化されており、私が重宝しているサービスの1つです。
1人何役もこなす中小企業の社長は、超多忙。
しかし、きちんと勉強、とりわけ「経営」についてはしっかり学習しなければ、いつもバタバタしているが儲かっていない“バタ貧社長”の仲間入り。
ここで必要となる考え方が、「椅子に座って、じっくり机で勉強することはできない」と端から割り切るという発想。
そこでのお勧めが「耳からの学習」を取り入れることで、移動時間を勉強に充てる方法です。
ぜひこれを機会にトライしてみて下さい。
この記事を書いた人
(実は色白。)