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その他大勢から抜け出すために「朝4時起き生活」を習慣にしてみた

その他大勢から抜け出すために「朝4時起き生活」を習慣にしてみた

「業績の良い社長は早起き」という事実

こんにちは。高田です。

 

「業績の良い会社の社長が、いったい毎日どのように過ごしているのか?」

 

同じ経営者であれば、これほど興味をそそるものは無いと思いませんか??

特に、誰しもが平等に持つ“時間”という資源の使い方には非常に興味が湧きます。

 

自分が経営戦略の師と仰ぐランチェスター経営(株)竹田陽一先生は、企業調査会社にいた頃に、業績の良い会社の社長が「朝何時に出社しているのか」を調査したことがあるようです。

 

その調査によると、業績の良い社長ほど朝が早い傾向にあり、平均出社時間は「7時半」だったとのこと。一般的な就業時間が9時や9時半頃であると考えると、だいぶ早い時間からのスタートですね。

 

 

※この方が竹田陽一先生。弱者の競争戦略「ランチェスター戦略」を日本に広めた立役者。著書も多数!

 

 

 

自分は20代前半ぐらいの頃に、『プレジデント』や『日経ビジネス』等のビジネス誌を読みあさって、名立たる経営者の時間の使い方を徹底的に研究したことがあります。いったい、みんなどのように過ごしているんだろう? と。

 

そのときの研究から、“起床時間”でいうと、皆だいたい5時台であったと記憶してます。

 

「経営者は朝が早い」とはよく聞きますが、あながち間違っていないわけです。

 

もちろん、人によっては「夜の方が仕事がはかどる」というタイプもあると思うので一概には言えませんが、経営者、特に業績の良い会社の社長ほど“朝が早い”という事実は、やはり存在していたのです。

 

 

※20代前半のときに、名立たる経営者の時間の使い方を徹底的に研究した。その時の研究材料であるビジネス誌の切り抜きは、いまだに自宅の書斎に保管されている。

 

 

早起きによって得た2つの効果

 

さて、自分は再三にわたるチャレンジによって、今となっては朝4時起きの生活リズムを習慣化させることができました。

 

朝型が良いって色んなところで聞くし、何となく自分もそう思っているけど、実際のところはどうなんだろう?

 

そんな方も多いのではないでしょうか?

 

そこでまず、自分の場合における朝型生活にしたことによる効果を共有したいと思います。

具体的には、大きく2つありました。

 

 

まず1つ目は、時短効果です。

通常だと2~3時間かかってしまうことが、朝だと1時間程度で終わる。

こんな話を、幾度となく聞いたり読んだりしてましたが、その時短効果は確かに存在しました。

 

特に自分の場合は、「寝起きにボーっとする」ようなことはなく、実際はその真逆。

睡眠時間をちゃんと取れていることが前提となりますが、寝起き2~3時間が一番頭が冴えます。

 

したがって、自分の時間術としては、4時に起きてからの数時間を1日のコアタイムとし、そこではなるべく「頭を使う系の仕事」をこなすようにしています。

 

 

そして、早起きによって得られたものの2つ目。

それは、“第二領域の活動”に時間を割けるようになったことです。

 

もはや説明不要かとは思いますが、「第二領域」とは名著『7つの習慣』*でいうところの“緊急ではないけれども重要”なことを指します。

 

*『7つの習慣』(著:スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版)は、全世界で3,000万部、日本国内だけでも200万部売れた自己啓発の名著。ビジネスやっている人なら「読んだことない」では済まされないレベル、と高田は思っている。

 

 

その“緊急ではないけれども重要”なことってどんなものがあるのか?

 

一例を挙げると、「経営計画書の作成」や「社内のマニュアル作り」、新規客開拓のためのSNS活用やホームページの整備といった「Web施策」などが該当します。

 

このような“緊急ではないけれども重要”なことは、たいていの場合「緊急ではない」ゆえに後回しにしてしまいます。結果、いつまで経っても現状が変わらない。

 

しかし、早朝活動型に生活リズムを変えたことによって、これらのことに時間を割けるようになったことが、自分にとって最大の恩恵でした。

 

例えば自分の場合、自身が出版した本が海外翻訳版を含めて3冊ありますが、これを実現できたのは朝4時起きの習慣が身に付いてからです。

 

ちなみに、この『社長の強化書』のブログ原稿も早朝に執筆しています。

 

 

朝4時起きを習慣にした時間戦略

 

 

子供が3人いる妻子持ちであるにも関わらず、ほぼ毎週のようにセミナーで全国各地へ出張。セミナーの繁忙期だと、1ヶ月の1/3は地方出張しています。

 

さらには、週末になると毎週のように真冬でも欠かさずサーフィン。

 

SNSで繋がっている人からは、

 

「高田さんって、家に帰ってるんですか?」

 

とホントに良く聞かれます。

 

もはや、「いつも家にいない旦那さん」というブランドが確立されてしまいそうです。

実際はそんなことありません。

 

なので、ここからは自分のタイムマネジメントに関する話をしたいと思います。

よろしかったらご参考下さい。

 

 

まず、自分は前述の通り、基本的に毎日4時に起きることを習慣にしています。

前の日に飲み会等があって帰りが遅くなったとしても、だいたい5時台には起きます。

※ちなみにサーフィンに行く日は、夏場なら深夜2時起き、冬場なら4時起きw

 

そして、朝4時半から約3時間ほど自宅で仕事を行います。

 

7時を過ぎると子供たちが起きてくるのですが、その時間までが自分にとって1日のなかで最も大切なコアタイムなのです。

 

したがって、コアタイムである「早朝の数時間に何をするか?」が、自分の時間戦略では極めて重要なことになります。

 

話しを戻しましょう。

子供たちが起きてきたら、そのまま家族揃って朝食。

 

既に数時間の仕事をしていますので、この時には腹ペコ状態。

ゆえに、朝食はかなりガッツリ食べますw

 

その後、特に外出の予定がなければ10時に渋谷のオフィスへ出社。

そして、そこから19時頃まで、また仕事をします。

 

昼食はサクッと済ませるので、昼休みと呼べる休憩はほぼ取ってません。

つまり、「早朝の3時間+出社後の9時間」で、1日トータル12時間を目安に仕事をするようにしています。

 

経営者、特に少人数の会社を経営していると、ちゃんと自分がやるべきことをやれているか不安になることがあるのは、きっと自分だけではないと思います。

 

「オレ、これでいいのかなぁ~」みたいな。

 

なので自分の場合は、1日12時間仕事をすること。まずは、これを1つの目安としています。

 

一方で、夜はできるだけ22時台には寝るように意識。

よって、毎日4時起きの22時台就寝。この繰り返しです。

 

その生活リズムは、刑務所のように規則正しいです(笑)

 

 

これを書くとお誘いが無くなってしまいそうですが、会食等の飲みの予定も極力入れません。

理由はシンプルで、この生活リズムを崩したくないためです。

 

「飲みも仕事のうち」

 

というのは、大企業の経営者がやること。

中小企業、特に従業員20人未満の経営者の場合「飲みが仕事」になることは無い。というのが、自分の持論です。

 

飲みに行くことが仕事になるなら、いくらでも飲んじゃいますよね。

 

 

さて、自分は上記の仕事時間に加えて、週末土日どちらか一方の午前中も仕事時間に充ててます。

 

ゴールデンウィークや年末年始も、休みはしますがフルで休日にすることはほぼ無く、年間にすると3,700時間前後を1つの仕事時間の目安としています。

 

早朝活用による“時短効果”を考慮すれば、恐らく年間4,000時間相当にあたると思って計算してます。

 

そして、この年間仕事時間を意識しているのには、実は理由があるのです。

 

 

年間4,000時間が仕事時間の目安!?

 

 

調べたところによると、中小企業の平均仕事時間は年間1,850時間ほどだそうです。

1日あたりに均すと、ざっくり1日7時間程度。

 

偉そうに聞こえてしまいそうですが、

 

「みんな、そんな程度しか仕事してないのか・・・」

 

というのが、正直な感想でした。

(上記データがどれだけ信憑性のあるものかは定かではないので、一概には言えませんが)

 

 

あまり意識されていないことですが、「仕事時間」というのは立派な経営資源です。

事業とは、競合との“市場シェアの奪い合いである”という、競争を前提に捉えると「仕事時間」も立派な競争上の資源。

 

つまり、仕事時間の投下量が少なければ、会社経営上“不利な状態”を意味します。

 

これは、個人に当てはめても同じ。

 

他人よりも少ない練習時間で、オリンピックのメダリストになっているアスリートは存在しない。

そう考えると、簡単に腑に落ちますね。

アスリートにとっての“仕事時間”とは、“練習時間”。

 

何かの分野で“その他大勢”から抜きん出たいと考えるのであれば、最低でも他人の3倍。理想は4倍の“量的資源の投下量”が必要となることが「ランチェスターの法則」からはっきりされてます*。

 

*参考文献:『ランチェスター弱者必勝の戦略』/著:竹田陽一(サンマーク文庫)

 

ここで「ランチェスターの法則」について詳しく解説するつもりはないので説明は割愛しますが、この方程式における“量的資源の投下量”は二乗がついてます。

 

つまり、計算は平方根になるため、人の2倍働くといっても単純に時間を2倍にするのではなく、ルートを掛けることになるようです(説明がややこしいですね・・・)。

 

人の2倍働くのであれば、「7時間×√2」なので10時間。

3倍であれば、「7時間×√3」で12時間となります。

 

実は、私が“自分自身の仕事時間を1日12時間と定めている”のは、これが理由なんです。

 

 

「最低でも3倍は投下しないと、“普通の人”で終わる」

 

そう思ってます。

つまり、年間4,000時間を目安に投下すれば、定時で仕事している人にはまず負けないだろう、そんな発想です。

 

 

ご参考までに、ソフトバンクの孫正義氏やアップルのスティーブジョブス氏、Facebookのザッカーバーグ氏らの仕事時間は年間4,500時間といわれてます。

 

サイバーエージェント藤田社長は、今でも週110時間だとか。

週110時間って、休み無しのぶっ通しでも1日15時間は仕事している計算!汗

 

今年、東証マザーズへの上場を果たした「一風堂」の河原社長は、創業から丸3年は休みなしで、今は年間5,000時間。

「会社創業後は休み無し」ってのは、まぁ当たり前だと思います。

が、上場を果たした今でも5,000時間ってのは半端じゃないですね。

 

このように例を挙げると切りがないのですが、他人より少ない投下時間で成功を収めた例は皆無に等しいと言っていいでしょう。

 

 

“早起き”の習慣化に悪戦苦闘

 

ここまでのお話で、偉そうに自分が朝型人間であることを書きました。

が、そんな自分も実は、なかなか“早起き”を習慣化することができなかった人間の1人なんです。

 

「よし、明日から朝5時起きにしよう!」

 

と、言った翌日からさっそく寝坊。みたいなことは恥ずかしいぐらいありました(笑)

 

「毎日やろうとするから大変なんだ。まずは週に3日間だけ早起きしよう!」

 

と、考えても結局1日で終わるケースも多々。

 

いわゆる“早起き本”を何冊も読んでは、色々と試してもみました。

カーテンを開けっ放しで寝たり、強力な目覚ましに変えたり、早朝に予定を入れてみたり・・・。

 

それらのようなテクニカルな話しも重要だとは思うますが、今になって思うと、自分にとっては小手先でしかありませんでした。

 

自分がなかなか早起きを習慣化できなかった本質的な根本原因は、“精神面”が大きく起因していたのです。

(ということを理解したのは、ずいぶん後になってからなのですが・・・)

 

具体的には、仕事面でストレスが掛かっていると、早起きがなかなかできない。

つまり、肝は「毎日ワクワクしているような状態」をいかに創るかにあると分かったのです。

 

そこが自分にとっての「急所」だと気付いてからは、それまでの苦労が嘘だったかのように簡単に早起きを習慣化できてしまいました。

 

 

 

朝型生活でいるための“私の工夫”

 

前述までの背景から、自分が朝型生活の習慣を維持するために心掛けている工夫は1つだけです。

 

それは、「やらないことを決める」ということ。

 

 

こういう仕事は結果的に後々揉めるからやらない。

 

もしくは、こういう仕事は自社(自分)の強みを活かせないからやらない。といったものです。

又は、「こういう人とは付き合わない」というものも正直あります。

 

例えば、「メールのレスが極端に遅い人とは仕事しない」とかです。マイルールとして、リスト化されています。

 

得てして、“ストレス”というのは「人」が持ってくるものなので、そこをマネジメントしている考えです。

こういった考え方も、朝早くから活動を開始し、明るく前向きに仕事に取り組むための工夫なのです。

 

自分と同じように、睡眠時間とかそういう問題ではなく、「精神面」が早起き生活を実現するうえでのボトルネックとなっている方はいらっしゃると思います。

 

その場合は、自分のようにストレスマネジメントという視点で自己管理してみると、嘘のように朝起きるのが楽しみになるかもしれません。

 

 

まとめ

「業績の良い社長は早起き」という事実は、たしかに存在していました。

 

そして、「ランチェスターの法則」の考え方をベースとした、その他大勢から抜け出すための目標仕事時間の設定。

 

「毎日4時起きの超朝型生活」を習慣化した私の工夫。

 

朝型生活の習慣化にチャレンジされる方には、ぜひご参考頂きたいです。

 

この記事を書いた人

高田 晃(Hikaru Takada)

(実は色白。)

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