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こんにちは、高田です。
一昔前までのブログといえば、日々の出来事を中心に書き連ねる、いわゆる「日記」という印象が強いと思います。
しかし近年になって、その傾向が少し様変わりしました。
それは「ブログのメディア化」です。
大企業や有名企業を中心に、ブログを活用した販促・広報活動が活発になってきています。
そのブログとは「自社の情報や顧客に役立つ情報を、対外的に発信するメディア」と捉えて頂くと分り易いかと思います。
そのようなことから、オウンドメディア(※)と呼ばれていたりもしますが、当記事では分かり易さと利便性を優先して「ブログ」と呼ぶことにしています。
このブログを活用した取り組みは、大企業や有名企業においては、ほぼ「1社につき1媒体」運営しているといっても良いほどまでに浸透し、この動きは我われ中小・零細企業にまで広がりつつあります。
実際に、ブログを通じて「小さな会社ならではの情報」をコツコツと発信していくことで、月間十数万人という膨大な読者数を誇るまでに至った個人事業主や、売上げ・客数の増加を実現している小規模会社の事例が、次々と私の耳に届いてきています。
※オウンドメディア
広義ではウェブサイトやブログ、YouTubeチャンネル等の自社が所有(Owned)するメディアを意味します。一方、狭義では企業が運営するブログをオウンドメディアと呼びます。
一般的には狭義で使われる傾向があり、企業が運営するブログを指すことが多いです。
それでは、小さな会社がブログを続けることで、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
私の考えでは、大きく2点あります。
まず1つ目は、「見込み客の集客」です。
継続的にブログ記事を投稿していくことによってウェブページが量産されていくことになります。
これは見込み客がGoogleやYahoo!で検索した際に、何かしらの検索キーワードで自社が出現する確率が高まることを意味します。つまり、SEO対策に繋がるということです。
GoogleやYahoo!の検索結果ページ上に掲載されるブログ記事ページは、自社にとって持続的に見込み客を集めてくれる集客導線となるのです。
さらに、ブログ記事の持続的な投稿によって「見込み客が集まるブログ」にまで成長したら、それ以降はブログ記事の投稿頻度を下げたとしても見込み客は集まり続けることになります。
つまり、集客資産として残ることを意味し、私はブログを運営することの最大のメリットはここにあると考えています。
そして、2つ目のメリットは「見込み客や顧客のファン化」です。
ブログを通じて見込み客にとって役立つ情報や面白みのある情報を発信していき、そのブログ記事を読んだ相手に「役に立った」と少しでも感じてもらうことができればプラスの印象を与えることができます。
また、ブログは検索サイト経由で閲覧されることが殆どとなるため、初めから自社に対して興味関心を持って訪れてくるわけではありません。
しかし、ブログ記事を通じて自社の存在を知り、そして少しづつ興味が湧き、やがてファンになり、最後は顧客になるという段階的な顧客育成を期待することができ、これがまさに「見込み客や顧客のファン化」という2つ目のメリットになるのです。
ブログを継続することのメリットは分かったけれど、実際問題としてはコツコツ続けること自体が大変・・・。
そこで以降では、私がコンサルティングの際にいつもお話ししている「ブログを継続するための5つのコツ」をご紹介したいと思います。
ブログを投稿するときに、まず最初につまずく障壁が「何を書こうかな?」ってことです。
つまり、ネタです。
ここで手が止まってしまうと、続かない。
そんな時は、ブログを「書く時間」と「ネタを考える時間」を分けてスケジューリングしてみて下さい。
私の場合は、電車などでの移動時間にブログのネタを考えることが大半で、ちょっとした思い付きやアイディアをすぐさまiPhoneのMEMO機能に残すようにしています。
そうすると、ブログを書こうと机に座った時には、既に執筆するテーマが決まっているため、ライティング作業がスムーズに進みやすいと思います。
ブログサイトの記事に求められることは、上手に文章を書けていることではなく、読者にとって役立つ情報が興味深く書かれていることです。
なぜならば、読者は「文章の上手さ」に惹かれてブログを閲覧する訳ではないためです。
つまり、最も重要となってくるのは「題材(ネタ)の面白さ」です。
したがって、しっかりした文章で、しっかりした記事を書こうと“背伸び”する必要は全くありません。
特に、最初の20~30記事については、“文章の上手さ”を気にすることなく書き進めることをお勧めします。
20~30本こなした頃には慣れも出てくるため、文章のレベル向上を図るのはそれからでも遅くないでしょう。
ちなみに、読者が興味をそそられる題材を選ぶためには、やはり読者ターゲットが明確になっている必要があります。
自社が運営するブログの読者ターゲットは「どんな考えを持っている人なのか」「どんなお困りごとを持っているのか」「普段どんな雑誌を読んでいるのか」といった、“ペルソナ”と呼ばれるターゲット像を明確にすることをお勧めします。
ペルソナが明確にさえなれば、あとは簡単。
その人が喜んでくれそうな情報を考えれば、自ずとブログで書くべき内容が見えてくるでしょう。
前述の通り、ブログサイトの記事に求められることは、上手に文章を書けていることではなく、読者にとって役立つ情報が興味深く書かれているかです。
どうしても「上手に書かなければ」と考えてしまい勝ちですが、私はいつも「完璧を目指すのはやめて下さい」とお客様にはお伝えしています。
目指すべき完成度は、感覚ですが60%です。
理由はシンプルで、それ以上を目指すと、ブログがなかなか進まないためです。
合格ラインをグッと下げてしまって、6割完成でOKとする。
この精神で臨むと、ブログ施策が前進しやすくなります。
意外と盲点になっているのが、この4つ目です。
ブログは、必ずしも自分が書かなければいけない訳ではありません。
例えば、ランサーズ(https://www.lancers.jp/)やクラウドワークス(https://crowdworks.jp/)のようなクラウドソーシングサービスを活用することによって、フリーのライターの方にブログ記事の執筆をお願いすることも可能です。
※ちなみに、お客様からのご要望があまりにも多いので、弊社でもライティング代行サービスを検討中です。
但し、自分以外の人にブログ記事を書いてもらうことのデメリットが存在します。
それは、自分が納得のいく原稿が仕上がってき難いということです。
しかし、我われのような小さな会社は、何事も小回りを良くしなければいけません。
前述の通り、“完成度は60%でOK!”ルールに基づいて進めるようにすれば、1つの選択肢として確立できるでしょう。
「なかなかブログの効果を感じられないんですけど・・・」
そんなお悩みやご相談を頂くブログサイトにかぎって、記事数を確認すると20~30本程度だったりします。
ブログサイトによる集客施策は、中長期戦。
「楽して短期で儲かる」といった考え方は禁物です。
ダイエットも同じですよね?
体質改善したいのであれば、中長期戦であることは免れられません。
具体的な目安としては、記事100本を過ぎるまでは目に見えた効果は期待できないと割り切ってよいでしょう。
現に、ブログで成果を収めている人や企業に取材すると、「効果を実感し始めたのは記事本数が100本ぐらいになってから」というケースは非常に多いです。
理由は様々考えられますが、もっとも大きな点は検索エンジン。
記事数が100本を超えると、徐々に様々な検索キーワードで上位表示されるようになり、結果的にブログサイトへの流入数(読者数)が増えてくるというのが主な理由だと思われます。
近年のGoogleは、投稿する記事1つ1つに対してコンテンツとしての“質”を求める傾向にありますが、ブログサイトを立上げて間もない導入期においては、コンテンツの“量”が必要になってくるのも事実です。
ブログサイト全体で保有している記事数をある程度は担保する必要があります。
「ブログサイトとは育てるもの。」
そう捉えてコツコツと継続するようにして下さい。
ブログサイトの運営は、中長期戦の施策。
コツコツと継続していくことによって、あとから効き目が表れてくる取り組みです。
それゆえ、「気付いたらやめてしまっていた」とならないための、“継続するための工夫”が必要となります。
この記事を参考に、ぜひブログ運営を頑張ってみて下さい!
この記事を書いた人
(実は色白。)