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売上・集客に結びつく「名刺」の作り方とポイント

売上・集客に結びつく「名刺」の作り方とポイント

 

 

こんにちは、高田です。

 

ビジネスをするうえで、必須のアナログツールといえば「名刺」です。

 

普段、当たり前のように、そして何気なく使っていると思います。

 

しかし、名刺を「集客・販促・営業ツール」として捉えて活用している会社や人は極めて少ないです。

 

言い方が乱暴ですが、「平凡な名刺」を使って損をしている方があまりにも多いです。

 

 

名刺は、1番はじめに顧客(見込み客)の手に渡る営業・販促物であるという認識をまず持つ必要があります。

 

しかも、通常の営業パンフレットや販促資料と違って、捨てられ難いという性質をもっているのでなお更です。

 

 

これらのような理由から、私の会社では、営業関係の販促物で何に最も拘ったかといえば、まさにこの名刺なのです。

 

それもあってか、「すごい立派な名刺ですね~」とか、「いや~、このまま真似してもいいですかぁ?」などといったことを名刺交換時によく言われます。

 

そこで今回は、わたし自身が強烈に拘り、そして効果を実感してきた「売上・集客に結び付く名刺の作り方」について解説したいと思います。

 

 

顧客を増やしたいなら名刺代はケチるな!

 

これは、起業したての個人事業主の方に多いのですが、少しでもコスト(販管費)を押さえようと、見るからに安っぽい作りの名刺を使っているケースをたまに見ます。

 

これは勿体ないったら、ありゃしない。

 

ここにコストと魂をかけないで、何にお金をかけるのかと聞きたいほどです。

 

 

名刺だけで第一印象が決まることは無いかもしれませんが、あなたの存在が記憶に残るかどうかは名刺によってある程度決まります

 

特に、異業種交流会やセミナーといった場面で、名刺交換のみ(できても立ち話程度)の初回接触では、相手に自分の印象はほぼ残っていないと思っていいでしょう。

 

しかし、自分の存在を印象付けるような工夫された名刺であった場合には、話が変わってきます。

 

私は職業柄、かなり多くの方と名刺交換するので、このことを非常に実感しています。

 

 

 

イケてない名刺の共通点

 

では、どのような名刺にするべきなのか?

 

まずは、私がよく見かける従来型の「イケてない名刺」の共通点をご紹介したいと思います。

 

 

1.顔写真・又は似顔絵イラストがなく、文字情報のみ

名刺に顔写真、または似顔絵のイラストを載せることは、もはや必須です。詳細は後述します。

 

 

2.パッと見で「何屋さんなのか?」が分からない

これもめちゃくちゃ多いです。さも立派な社名をロゴと一緒に載せていても、それだけでは何をやってる会社なのか伝わりません。つまり、説明しなければ分からない。説明しなければ分からないということは、印象に残り難いことを意味します。

 

 

3.名前の漢字が読めない

これも多いです。同様に、社名が漢字の場合(代々続く会社に多い)も当てはまります。

 

 

4.名刺の「表面」しか使っていない

勿体ないです。

名刺を営業・販促ツールだと捉えた瞬間に、名前と住所以外にも載せなければいけないものがあると気付かされます。詳細は後述します。

 

 

5.外資系でもないのに、やたら英語(アルファベット)を使用

実は、私の前職の会社がこの手の名刺でした。表面の情報が全て裏面にアルファベットで書かれているタイプです。

 

では、私が日頃から外国人と仕事をしていたかというと、皆無でしたのでこの名刺の裏面(英語表記面)は完全に自己満足だけの役立たずでした。

 

 

 

 

ということで、私がよく見かける「イケてない名刺」の共通点を、完全に私見ではありますが5点例挙させて頂きました。

 

どれか1つでも当てはまっていたら、即改良すべきです。今すぐです。

 

では、どうすれば売上・集客アップに結び付く販促型の名刺になるのか?

 

その要素は全部で5つあります。

 

以降、1つ1つ解説を進めます。

 

 

売上・集客UP名刺の要素(1):顔写真

 

ここで損をしている名刺が、本当に多すぎると思ってます。

 

どんなにカッコいい名刺デザインにしたところで、相手はほぼ自分のことを忘れてしまうと思っていいでしょう。

 

特に、対象客が経営者である場合には、相手は名刺交換をする機会の多い人種のため、まず自分の存在は印象に残っていないと考えた方が賢明です。

 

よって、名刺交換した相手の記憶に、確実に残る手を打ちたいところです。

 

そのための1つの方法は、名刺自体に自分の顔写真を載せるということなのです。

 

顔写真ではなく、似顔絵のイラストでもいいでしょう。

 

ランサーズなどのサービスを使って、フリーランスの方にお願いすれば、たった1~2万円程度で自分そっくりの似顔絵イラストがすぐに手に入ります。

 

まずはこれをやるだけでも、あなたは「その他大勢」の名刺に埋もれることを回避できるでしょう。

 

 

 

売上・集客UP名刺の要素(2):キャッチコピー&肩書

 

顔写真に続いて、2つ目の要素はキャッチコピーです。

 

名刺交換した相手は、自分が思っている以上に自分(自社)のことを理解してくれていない

 

これが前提だと思って下さい。

 

例えば私が、

 

「いや、うちはWeb系なら何でもやっている訳ではなく、Web集客のコンサルで、しかも中小・零細企業専門なんです~。」

 

と言ったところで、相手には「Web系の人」としか映っていません。

 

 

つまり、「自分が何者なのか?」を、“言語化”して“明示”する必要があるのです。

 

例えば、このような名刺があったとするとどうでしょうか。

 

 

 

 

正直、この人が社長さんであること以外、何者なのかは分からないと思います。

 

ここでは、あえてデザイン性を排除して簡素化していますが、世の中の大半の名刺はこれに住所と連絡先が載っている程度です。

 

そこで、先ほど触れていた、

 

「何屋さんなのかが、パッと見で分かるかどうか?」

 

ということを念頭に以下のように改善してみたらどうでしょうか。

 

 

 

 

改良ポイントは、まず自分(自社)が何屋さんなのかが一瞬で分かるキャッチコピーを加えたことです。

 

その次に、肩書を加えています。

 

「代表取締役社長」なのか「取締役」なのか、はたまた「営業部長」なのかっていう“役職”は、社内的な事情であって、外部の人間からするとどーでもいいことです。

 

これは、“部署名”も同様です。

 

 

相手が知りたいのは、「何をできる人なのか?」、「どんな仕事をしている人なのか?」といったことです。

 

したがって、それらを的確に表現する肩書を載せるようにすると親切です。

 

くどいですが、「役職」を載せるのは二の次です。

 

 

また、私の下の名前のように苗字・名前の漢字が読み難い場合には(ちなみに、「晃」と書いて「ヒカル」と読みます)、フリガナまで載せるべきです。

 

ただでさえ読み難い名前なのに、漢字しか載せていないのは、不親切だと心得ましょう。

 

 

 

売上・集客UP名刺の要素(3):プロフィール

 

3番目の要素は、プロフィールです。

 

名刺には、簡単にでもいいのでプロフィールを載せましょう。

 

スペースの制約があるので、裏面に載せるケースが大半です。

 

当然ですが、名刺交換時において相手方は、自分がどんな人間であるかを知りません。

 

したがって、「自分はこんな人間です」ということを載せるのです。

 

ここでのポイントは、プライベートの要素を少し加えることです。

 

 

私であれば、「3児の父」、「冬でも毎週海に行くガチのサーファー」といった要素を上手くプロフィール内に組み込むようにします。

 

名刺にプロフィールを載せる狙いは、自分のことを手っ取り早く知ってもらい、印象付けることです。この1つに尽きます。

 

 

売上・集客UP名刺の要素(4):商品・サービス内容

 

「どんなビジネスをしているのか?」

 

「どんな商品・サービスを扱っているのか?」

 

できればこれらの要素も名刺に載せると理想です。

 

これも狙いは(3)プロフィールと同じで、手っ取り早く自分(自社)のことを理解してもらうためです。

 

くどいですが、口頭で説明しなければ何をやっている人か分からないようでは、相手の印象に残ることはないです。

 

 

売上・集客UP名刺の要素(5):コールトゥーアクション

 

最後の要素は、コールトゥーアクションです。

 

コールトゥーアクションとは、「お問い合わせはコチラ」や「資料請求はコチラ」、「〇〇で検索!」などの、相手に起こしてほしい行動の喚起を指します。

 

チラシやDM、ランディングページなどでコールトゥーアクションを載せることは、ダイレクトマーケティングの世界では、もはや常識中の常識です。

 

この考え方は、名刺にも当てはまります。

 

 

どんなコールトゥーアクションの載せるべきかは、ビジネスによってマチマチとなるため一概には言えませんが、もっとも名刺と相性が良いのは「〇〇で検索」でしょう。

 

名刺にホームページのアドレス(URL)を載せることは、当たり前のようにやっていると思いますが、冷静に考えるとわざわざURLを直打ちすることは、ほぼありません。

 

であるならば、「〇〇で検索」と行動を促した方が、相手にとっても親切です。

 

その他にも、「まずは無料相談を!」や「まずは見積依頼を!」といったものもあります。

 

コールトゥーアクションの内容は、ご自身のビジネスに合わせて検討してみて下さい。

 

 

 

お勧めは「二つ折り」の名刺

 

ここまで、売上・集客アップに結び付く名刺に必要な5つの要素をご紹介しました。

 

これらを踏まえると、それなりの情報量を載せることのできるスペースが必要となってきます。

 

そこで私がお勧めするのは、「二つ折り」の名刺です。

 

二つ折り名刺であれば、表面・中面(左右見開きで2面)・裏面で、合計4面まで使用することができます。

 

4面あれば、前述のような要素は全て網羅することが容易に可能です。

 

但し、二つ折り名刺は、一般的な名刺と比べると1.5倍ほどコストが上がる傾向にあります。

 

しかし、名刺をコスト削減の対象としてはならないというのが前提です。

 

 

 

 

 

 

名刺を営業・販促ツール化させることの効果

 

ここまで、名刺を営業・販促ツールと捉え直し、売上・集客アップに結び付けるための方法を解説してきましたが、それによる効果効用は計り知れません。

 

まず、名刺交換した相手が自分のことを忘れてしまうことは、絶対にありません。

 

相手が記憶障害でない限り、絶対にです。

 

顔写真入りなのだから、当然ですね。

 

また、「何をやっている人なのか?」や「何ができる人なのか?」が明確なので、仕事の依頼へと結び付きやすいです。

 

例えば、最も起こりやすい効果は「(顧客の)紹介が増えること」です。

 

理由はシンプル。紹介する側が「紹介しやすいから」です。

 

名刺のなかで、「何者なのか?」、「何をできる人なのか?」が明示されていますので、紹介者がわざわざ“言語化”する必要がないのです。

 

 

 

まとめ

 

ということで、売上・集客アップに結び付く名刺の作り方やポイント、それによる効果を解説させて頂きました。

 

とにかく、お伝えしたいことは「名刺こそが、1番はじめに顧客(見込み客)の手に渡る営業・販促ツールである」ということです。

 

この記事を参考に、御社の名刺を見直してみて下さい。

 

 

この記事を書いた人

高田 晃(Hikaru Takada)

(実は色白。)

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