
こんにちは、高田です。
今回は「メルマガの書き方」について解説します。
コンサルティングの現場で、どのように書けば良いかといった類のご質問をよく頂くので、いっそのこと、いつも話していることをブログに書いてしまおうと思います。
但し、メルマガを書くことのメリット・デメリットや成功事例といった、そもそものメルマガの意義を主張するような前置き話は、他のサイトに譲ります。
この記事では「どうすれば面白味のあるメルマガになるのか?」という“書き方”の1点にフォーカスして、初心者でも即実践できる9つのコツをご紹介することにします。
目次
まず、読者に支持される面白いメルマガを書く1つ目のコツは、パーソナル性を出しましょうというものです。
形式的でどこか堅い感じのメルマガは、どうしても面白味に欠けてしまいます。
そこで、パーソナル性、つまり「人間味」を出すように心掛けてメール原稿を書いてみましょう。
例えば、送信者を「企業や団体名」としているのであれば、「個人名」にしてしまった方が、パーソナル性が上がるだけでなく、開封率も向上する傾向にあります。
また、コンテンツの内容として、プライベートやマイブーム、趣味などといった「自分ネタ」を加えると、よりパーソナル性が上がり面白味が出てきます。
ちなみに、私が書くメルマガでは、メルマガの最後に書く「編集後記」のなかで自分ネタを出すように心掛けています。(ほぼほぼ、くだらない話ですが・・・)
面白味のあるメルマガを書く2つ目のコツは、「読者と会話するように書く」ということです。
一方的に情報を届けるだけのイメージにするのではなく、定期的に友人へ送る手紙のつもりで書くことによって、どこか親近感が湧きやすいメルマガになるだけでなく、文章にリズムが生まれて読みやすくなるメリットがあります。
例えば、書き出し文を「いつもお世話になっております」とするのではなく、あえて「こんにちは」としてみたり、「〇〇なことってありますよね?」と質問をなげかけてみたりすると良いでしょう。
ご参考までにですが、私が好きなある実業家の方のメルマガは、書き出しはだいたい「今日も張り切っていこう!」から入ります(笑)
3つ目のコツは、1回のメルマガでは「原則、1コンテンツのみとする」というものです。
よく見る残念なメルマガの典型例は、セミナーの告知やイベントの案内、新商品の紹介など、テンコ盛りな情報を一方的に送るというものです。
これでは読むほうも疲れるし、何よりも「とにかく売り込みたいんだな」という印象がどこか漂ってしまい嫌煙されるメルマガとなってしまいます。
したがって、基本的には1メール1コンテンツ。
もう少し要素を増やしたとしても、メインコンテンツ8+サブコンテンツ2で、トータル10にするようなメルマガ構成を心掛けると良いと思います。
ちなみに、弊社のメルマガでは、原則として「お役立ち情報(メインコンテンツ)」を7割、「お知らせ情報(サブコンテンツ)」を2割、「編集後記(おまけ)」を1割といったコンテンツバランスで運営してます。
ぶっちゃけたところのメルマガの目的は、営業機会に結び付けることだと思います。
ビジネスの一環である以上は、そりゃ当然ですね。
しかし、あくまでメルマガ運営の本質的な狙いは、見込み客や既存客との「信頼構築」になります。
後々、営業機会に結び付くのは、事前に信頼関係が構築されているからこそなわけです。
したがって、【コツ3】でも書いたような、セミナーの告知やらイベントの告知やら、新商品の案内やらといった一方的な売り込み情報のみを送るのは、ちょっと頻度を考える必要があります。
感覚ではありますが、理想的なバランスとしては「信頼構築のためのメルマガ」が8割、「売り込みのためのメルマガ」は2割ぐらいのイメージです。
例えば、毎月合計10通のメルマガを配信するのであれば、ガッツリの売り込みは2通のみ。
残りの8通は、原則お役立ち情報のみとして、信頼残高を積み立てることに努めるわけです。
面白味のあるメルマガを書く5つ目のコツは、「コンテンツの再利用」です。
例えば、FacebookなどのSNSや、ブログやYouTubeといったメルマガ以外のWeb媒体を活用している場合には、それらのコンテンツをメルマガに利用できないか検討してみましょう。
ご参考までに、弊社のメルマガでは、ブログ記事をメルマガの原稿として再利用したり、YouTubeの動画視聴ページへ案内するリンクを添えたりと、かなり意識的にコンテンツを再利用してます。(そうしないと、労力がもったいないですからねw)
このように、他メディアのコンテンツをメルマガに再利用することによって、メルマガ運営の効率化を図れるだけでなく、コンテンツが充実した形になってくるというメリットがあります。
ここ、重要なお話しなので、もう少し深掘りしますね。
コンテンツの再利用という考え方は、何もメルマガに限ったことではありません。
人的リソース(人員や労力)に限りがあるのが中小零細企業。
ということで、弊社では「1アクション3ゴール」という方針の運営法を提唱してます。
例えば、メルマガを書いたら、その原稿はブログにも転用する。
そして、メルマガの原稿を活用してブログを書いたら、そのブログをFacebookページで投稿する。これで1アクション3ゴールです。
はたまた・・・
(1)ブログを書く
(2)そのブログをカンペ代わりにして、動画を撮影しYouTubeに投稿
(3)そのYouTubeをメルマガで紹介する
これも1アクション3ゴールです。
少し話が反れてしまいましたが、小さな会社は人的リソースが限られていますので、前述のような効率面までも意識した運営を心掛けると良いでしょう。
6つ目は、コツというよりも気を付けるべき点です。
何に気を付けるべきかというと、「自慢話」です。
「ほら凄いでしょ」と言わんばかりのネタは、せっかくコツコツと積み立てた“信頼残高”を速攻で失ってしまうので注意が必要です。
メルマガに関して、書籍や雑誌などで勉強すると“アホのひとつ覚え”のように登場する話が、この「タイトルが命」という点です。
では、実際はどうかというと、やはり「タイトルは命」です(笑)。
何だかけなすかのような書き方をしてしまいましたが、かくいう私の著書にも同様のことを書いてます・・・。
(絶賛発売中です ↓ )
さて、話しを戻しますが、やはりメルマガは、ほぼタイトル(件名)で開封(≒閲覧)の有無が決定してしまうと思って良いでしょう。
なので、形式的で平凡なタイトルは避けたいところです。
例えば・・・、
「株式会社〇〇〇〇公式メールマガジン|vol.30」
みたいな件名は、即ゴミ箱行きとなります。
読んでもらいやすいタイトル(件名)の付け方としては、5つ程ポイントがありますので例挙しておきます。
1 | ベネフィットを伝える |
2 | ターゲットに呼びかける |
3 | 受信者の名前を入れる(差し込み機能の活用) |
4 | 数字を使い、具体性を持たせる |
5 | 話題性のある単語を使う |
ちなみに、ちょうど良い機会と思い、私が発行しているメルマガにおいて、直近3ヶ月間で最も開封率の高かったタイトル(件名)は、こちらでした↓
「業績の良い会社のオフィスにみられる“3つの共通点”とは?」
興味をそそられましたでしょうか??
いよいよ終盤に差し掛かりましたが、コツの8つ目です。
ご自身のビジネスにおける対象ターゲットにもよりますが、メルマガのほとんどはスマートフォンで読まれていると認識するべきです。
当然、人によってPCなのかスマホなのかは異なってくると思いますが、いずれにせよスマホでメールチェックする人の割合が加速度的に高まっている現代においては、どちらのデバイスで閲覧されても違和感ないように心掛ける必要があります。
具体的に意識するべきことは、メール原稿「1行あたりの文字数」です。
PCだけを意識してメール原稿を書くと、スマホ端末で閲覧した際に、変な位置で改行されてしまったりします。
ひとえにスマホといっても機種によって見え方はマチマチですが、私が試した限りで言うと、1行あたりの文字数は概ね18文字程度までが適切かと思います。
あとは、「1ブロック(1文)あたり5行までにする」というのも私が心掛けている点です。
つまり、閲覧性と可読性を良くしてあげましょう、というのがここでの本質です。
最後はこれです。
他のメルマガから、パクって下さい(笑)
但し、メール原稿をそのまま「コピペしましょう!」という意味ではありません。
当然ですが・・・。
自分が面白いと感じたメルマガは、他の人も面白いと感じているものです。
そのような模範的なメルマガを見つけて、「良いと思うところのエッセンス」を自分なりに考察して真似るようにしてみましょう。
逆に、つまらないメルマガに遭遇したとしても、そこから学ぶべきことはあります。
そのような場合は、「なぜ、つまらなく感じるのか?」を考察し、同じことをしてしまわないように教訓とすればいいわけです。
ということで、面白味のあるメルマガを書くための9つのコツをご紹介しました。
最後に付け加えたい点として、メルマガは即効性の見込めるWeb施策ではありません。
改めてですが、メルマガ運営の目的は「顧客や見込み客との信頼構築」。
1・2本メールを送ったところで劇的に何かが変わる訳ではないので、長い目でみてコツコツと実践するようにしてみて下さい。
この記事を書いた人
(実は色白。)