こんにちは、ネット戦略アドバイザーの高田です。
小さな会社や1人起業家は、皆「弱者」であるということを前提に、前回は『弱者の戦略』について少しご紹介させて頂きました。
「弱者が優位に立ち易くなる合理的な経営のルールがある」
というお話しです。
で、今回から少しずつ具体的に『弱者の戦略』がどういうものなのかを掘り下げていきたいと思います。
基本的な考え方としては、
『「絞る」ことによって優位な立場を作る』
というのが、弱者の戦略です。
例えば、商品。
自社が扱う商品やサービスは、あれもこれもとバリエーションを豊富に揃えた方が利益が伸びると思われ勝ちですが、実は逆。
絞り込んでしまった方が、上手くいくケースが多いんです。
とある地方のデザイン会社の成功事例をご紹介します。
同社の社長は、広告デザイナーとして独立・起業し、創業当初は
「広告系なら何でもやります!」
と下請けの仕事を獲得していくも、鳴かず飛ばず。
週末はアルバイトをして食つなぐ状況でした。
どうにかしようと悩む中、弱者の戦略を学び「商品・地域・客層」の絞り込みを検討。
しかし、絞り込みによる売上減少が怖い。
だが、このままでは永遠に下請け。
断腸の想いで勝負に出ることを決意し、まず「商品」を自分の好きで得意なロゴマーク専門に限定。
「地域」は同県の市内に特化、「客層」は中小企業の経営者に絞り込み。
大企業向けは、電通や大手企業に勝てないけど、中小なら勝てる。
これが理由でした。
結果的に、今やロゴマーク専門会社としては、某県内でナンバー1企業となったのです。
経営者なら誰しも「商品を絞り込め」と言われても、取りこぼしが生じて販売機会を損失するのが怖いもの。
でも、前述の成功事例のように、実は絞り込んだ方が、圧倒的に上手くいっているケースが多いのが事実。
その理由は様々ありますが、簡単に言うと、
『絞り込んだ方が「ウリ」が立つから』
次回は、弱者の「エリア戦略」について触れたいと思います。
この記事を書いた人
(実は色白。)